もうおしまい
ただ、置いておく必要がなくなった。
ここに書いたことは、全部、そのときには本当だった。
嘘はひとつもない。盛ったこともない。
ただ、今の私にはもう必要のない言葉になった。
読み返すたびに、あの頃の自分に引き戻される。
それが嫌になったわけじゃない。ただ、そこに留まり続ける理由がなくなっただけ。
片付けるのは、捨てるのと少し違う。
なくすわけじゃなくて、触らない場所に戻すだけ。
押し入れの奥にしまった箱みたいに、存在は消えないけど、日常からは見えなくなる。
君のことを忘れたいわけじゃない。
でも、思い出すたびに胸が痛むのは、もう終わりにしたい。
私は「純愛」という言葉が好きだった。
見返りを求めない、まっすぐな気持ち。そういうものに憧れていた。
でも気づいてしまった。それは、相手がいて初めて成り立つものだって。
届かない想いを抱え続けることは、純粋でもなんでもない。ただ、苦しいだけだ。
だから、これは終わりじゃない。
ここを閉じるだけ。
いつか、誰かがこのページを見つけたとしても、それはもう私の話じゃない。
どこかの誰かが残した、どこかの誰かへの気持ち。
それでいい。